みなさん、こんにちわ!
長崎県の壱岐島生まれ、壱岐島育ちのシバッチです。
まずは、こちら動画をご覧ください。
彼女の名は「スヨン」
2015年から日本や韓国で韓国の民族衣装「チマチョゴリ」を着て、フリーハグをするプロジェクトを実行しています。
今回、対馬でも「フリーハグ」を実行しようとしている彼女の活動について、スヨンさんご本人にお尋ねしてみました。
なぜ、日本でフリーハグを行っているのでしょうか?
私は日本に留学していましたが、韓国の大学で日本のことを勉強すればするほど、韓国と日本は文化的に深いつながりがあり、似ている部分がとても多いことに気づかされました。
しかし、それにもかかわらず、どうしてこんなにも韓国と日本は仲が良くないのだろうかと疑問に思うようになりました。
韓国では芸能人やミュージシャンたちが、ファンとの交流のためにフリーハグを行うことが頻繁にあるので多くの方が知っていますが、日本ではあまり馴染みのない活動だと思います。
韓国人の私が日本でフリーハグを行いたいと思った理由は、韓国で日本を非難するニュースを見るたびに、日本のことが好きな私は本当に悲しくて。
「私にできることはないのかな?いつか韓国と日本をつなぐ架け橋になりたい。」と強く想うようになりました。
そんな中、私が韓国にいたときにある動画に出会いました。それは桑原功一さんの『日本人が韓国でフリーハグをしてみた』という動画です。
この動画を初めて見たときの衝撃は忘れられません。「こんな日本人がいるんだ…」そのことを知っただけで、自然と涙が出てきました。
日本人が韓国でフリーハグをするなんて、今まで考えたことがなかったので、彼の勇気にとても感動しました。この動画は韓国でも話題になっていて、多くの人がSNS上でシェアをしていました。
韓国人が抱く日本人に対する先入観を変えたいという想い。
日本と韓国の間には、領土問題、歴史問題などさまざまな問題がありますが、韓国では多くの方が、近年の日韓関係の悪化で、「日本人は韓国人のことが嫌いである」と思いこんでいます。
それはメディアの影響もありますし、実際に日本人と触れ合ったことがない人が多いからだと思います。きっとみなさんの中にも「韓国人」というだけで、私のことを色眼鏡で見る人もいると思います。
それは今の韓国人も日本人に対して同じような感覚を持っていて、問題をさらに複雑にしてしまっているように思います。
その先入観をなんとかして変えたい。
そこで、私も韓国人として日本でフリーハグをしてみたいと思い、2015年から活動を行っています。
僕らが「フリーハグ」している人に出会った時、どのようにすればよいのでしょう?
フリーハグは、「フリーハグ」と書かれたボードを路上で掲げて、ハグをしてくれる人を待つというとってもシンプルな活動です。
私自身、多くの人たちの前でボードを掲げて待っているのはとても緊張しますし、とても心細いのです。フリーハグしてくれる人が多ければ多いほど、私も勇気をもらえますし、心が穏やかになっていくのを感じます。
あまり深く考えないで、私とフリーハグしてみませんか。
そこから日本と韓国、対馬と韓国の新しい一歩が始まればと思っています。
「みんなの力で、みんなの日韓友好をつくりましょう。」
日韓友好フリーハグ スヨン
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令和元年の2019年、スヨンさんは10/19~11/4の期間、札幌から沖縄まで日本を縦断していきます。今回、僕はそんなスヨンさんと奇跡的なご縁があり、2019.11.2(土)に対馬で「フリーハグ」を行います。
その主な理由は、ここ最近の日韓関係悪化に伴う対馬観光客の激減です。
日韓関係悪化で対馬は年間41万人の韓国人観光客がほぼゼロに
玄界灘に浮かぶ国境の島・対馬市が今、大変なことになっている。過去最悪の日韓関係の煽りを受けて、多いときは1日3000人訪れた韓国人観光客が、9月に入ってからはほとんど来ていないという。
当然ながら観光バスは1台も動かず、免税店もガラガラ。繁華街は、ゴーストタウンと化しているというのだ(by デイリー新潮)
僕は対馬と韓国に一度だけ行ったことがあります。今のところ、人生で1度きりの海外旅行は「韓国」です。
もう十年ぐらい前になりますが、その時は「壱岐・対馬・韓国」を「音楽」で繋ぐ「Border Jam」というイベントが3年ごとに開催地を壱岐、対馬、韓国とリレー形式で変えながら行われていました。
僕は韓国開催の時に、壱岐バンドのメンバーとして参加。あいにくの悪天候のため、屋外ライブが中止になり、プサンの地下鉄の構内みたいな所でライブしたのを覚えています。
これがご縁となり、「音楽」という共通言語を通して、対馬や韓国の知り合いができましたし、お互いを知るキッカケになりました。
2011年に壱岐島で開催された「Border Jam2011」では、僕は事務局としてイベント企画全般を担当しました。ちょうど「東日本大震災」の約半年後のイベントだったので、チャリティーイベントとしても実施しました。
あれから8年が過ぎ、僕もすっかり「Border Jam」のことを忘れていましたが、今思い返すと、去年スタートした壱岐島の花火大会「LIGHT UP NIPPON IKI ISLAND」にもつながってるし、今回のアクションにもつながっているんだなと感じました。
そうだ、日本人こそ対馬に行こう。
壱岐のお隣である対馬には2017年に行きましたが、壱岐とはまた違った文化や歴史背景、中でも、壱岐をはるかに超える大自然に圧倒されました。正直スケールデカいです。
(烏帽子岳のパノラマビュー↓)
あと、やっぱり魚は美味い!
(めちゃくちゃうまかった居酒屋対玄の「のどぐろの握り」↓)
韓国~対馬~壱岐は、古くからつながってたわけですし、お互いのスキルやリソースを島同士でシェアしあう時代、ゆるくつながりあえる時代だと思っています。
韓国が目視できるぐらい近い、まさに「国境の島、対馬」
日本人こそ、対馬へ。
そして、壱岐に来る日本人もぜひもう一歩足を伸ばして、対馬に行ってみて欲しい。
もちろん壱岐の人たちも。
今回の「フリーハグ」は僕なりの対馬へのワンアクション。
当事者ではない第三者のお隣さんだからできることがあるんじゃないかなと思っています。賛否両論あると思いますが、対馬の皆さま、応援よろしくお願いいたします。
また、対馬の美味しい食と雄大な自然が楽しみなシバッチでした!
対馬フリーハグスケジュール(予定)
14:00頃
その他、和多都美神社、比田勝など対馬の観光スポットも訪問しながら、車で対馬の北端「韓国展望所」を目指します。
スヨンさんの日本縦断「フリーハグ」について
【日程・場所】
10/19 札幌(終了)、10/20 仙台(終了)
10/21 福島(終了)、10/22 栃木(場所未定)
10/23 東京(渋谷)、10/24 静岡(青葉公園)
10/25 名古屋(大須)、10/26 大阪(道頓堀)
10/27 京都(新京極通り)、10/29 倉敷(倉敷美観地区)
10/30 松山(場所未定)、10/31 広島(本通商店街)
11/1 福岡(天神駅北口)、11/2 対馬(ティアラ)
11/4 沖縄(国際通り)
【フリーハグサポーター募集中!】
道案内、写真やビデオ撮影等のサポートをしてくれる人を募集中とのこと。
連絡はスヨンさんのfacebookまで
★対馬へのご旅行はぜひ「旅の輪九州」で!